ローカル私鉄福井鉄道の車両、RETRAM(レトラム)ことF10形をナノゲージ化しました。
RETRAMは1965年ドイツ製の車両で、1989年までシュトゥットガルト市で路面電車として活躍した後、高知県の土佐電鉄を経て2014年に福井鉄道に導入されました。冷暖房機器が搭載されていないため、春季と秋季の土日祝日のみ運行。2014年の運行区間は福井市内の福井駅前-田原町間のみでしたが、2015年からは全線に拡大されています。
海外製の車両ということで福井鉄道の車両の中でもひときわ異彩を放つデザイン。上部:白、下部:黄のカラーリングに黒のライン。丸みを帯びた前面にはヘッドライトが縦に並び、その隣にはドイツの国旗が描かれています。
盛り込むべき要素はたくさんあるのですが、ナノゲージ規格に納めようとするとある程度デフォルメというか、割り切りが必要。細部はおいといて、全体としてそれっぽく見えるように仕上げました。カラーリングさえ合っていれば大丈夫なはずです(笑)。
車両側面にはドイツ語の文字が書かれた部分があります。
シールという方法もありますが、どうしても抵抗があるので雰囲気だけ再現してみました。
ちなみに黄色のモーターユニットカバーなんてものは無いので、今回も
関節ブロックひっくり返しの術です。最上段にはグレーのニコイチを敷き詰め、丸みを出しています。
11月末に情景シリーズから
NBH_102 メルボルントラムが発売される予定ですが、海外の路面電車ということで何となくRETRAMと似た雰囲気を感じます。本当はナノゲージで発売して欲しかったんですけどね。
当課がこれまで制作したナノゲージ規格の福井鉄道車両(
200形除く)と、市販キットの車両を並べてみました。ナノゲージがもっともっと盛り上がるといいなぁと思っています。皆様も是非、オリジナル車両制作にチャレンジしてみてください。