ベーシックシリーズに入っていて準基本ブロックとも言える
関節ブロック(NAJO-C、NAJO-D)。
最近では1*2に凹凸がついたミニ版も登場していますが、この関節ブロックを使った小技をご紹介いたします。
名付けて
『関節ブロックひっくり返しの術!』見てのとおり、関節ブロックを1組使ってポッチの向きを逆さまにするというテクニックです。
ただそれだけ?と思われるかもしれませんが、関節ブロックは自由な向き・角度を持たせる時に使用するケースが多く、きっちり180度反転させるという使い方は意外と見落とされがちのような気がします(笑)。
この術を用いた作品が当課のアワードエントリー作品、
タンクローリーです。
この作品はタンク部分が上部と下部に分かれており、さらにそれぞれが逆さまに作られ、関節ブロックが1対組み込まれています。
上下を重ねて関節ブロックで結合すると…
このように一体化されます。なお、逆さまに組んでいる理由は
当課ブログの記事をご覧下さい。
同じく当課のアワードエントリー作品、
nanoキューブカレンダーも上下面をフラット化するため、逆さまに作られた2つのパーツが組み合わさって出来ているのですが…
内部に関節ブロックをひっくり返したコアが埋め込まれています。1*2の関節ブロックを使えば小スペースでもひっくり返しが可能ですね。
さらにこの術はナノゲージオリジナル車両にも応用できます。
ナノゲージ車両を走らせるためには
モーターユニットを組込んだ動力車を作る必要があり、通常は車両キットに入っているユニットカバーを用います。
ユニットカバーは2014年12月現在、ホワイト、ブラック、グレー、ライトグレー、コバルトブルーの5色のみでオリジナル車両を制作する際に色の制約がネックになることがあります。
そこで、モーターユニット上部の穴にニコイチ(1/2BO-1)を挿し込み…
その上(下?)に関節ブロックを重ね、別に2*4×2個の上に対となる関節ブロックを重ねたパーツを作って…
関節ブロック同士で結合すればモーターユニット上部に上向きのポッチを設けることができます。
あとは箱型に車両を作って被せれば
ユニットカバーを用いない動力車の完成です。
今月号の別記事、福井鉄道880形も深みどりのユニットカバーが無い&ステップ下がり部を再現するため、この術を用いて動力車を作成しています。
90度方向変換ブロック(1*1にポッチが2個あるブロック)を複数用いれば今回の小技と同様のことは再現可能ですが、ナノブロックの縦横比の関係で調整が難しかったりします。
比較的簡単に入手できる関節ブロックですが、動きのある作品以外でも様々な活用方法があると思われますので、これからも当課は研究を続けていきたいと思います。